腰水の自動給水に使うミニポンプ|RO水をフロートバルブへ送る方法

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食虫植物を腰水で栽培していると、植物の吸水や水分の蒸発によって、トレーの水は少しずつ減っていきます。

前回紹介したフロートバルブを使用すれば、設定した水位まで自動的に水を補給し、腰水の水位をほぼ一定に保つことができます。

しかし、フロートバルブは水位に応じて給水を開始・停止するための部品であり、それ自体が水を送り出しているわけではありません。

そのため、RO水を入れた貯水タンクからフロートバルブまで、どのように水を送るかを考える必要があります。

方法は大きく分けて二つあります。

最もシンプルなのは高低差を利用した給水

最も簡単なのは、RO水を入れた貯水タンクを腰水トレーより高い位置に設置する方法です。

貯水タンクとフロートバルブをチューブで接続し、高低差を利用して水を流します。

最初にチューブ内部を水で満たしておけば、設置条件によってはサイフォンを利用した給水も可能です。また、タンクの底部付近から直接取水できる構造であれば、単純に重力による自然給水を利用できます。

この方法の最大のメリットは、電気を使用しないことです。

ポンプや電源が必要なく、

RO水タンク → 給水チューブ → フロートバルブ → 腰水トレー

という非常にシンプルな構成にできます。

水位が下がるとフロートバルブが開き、高い位置にあるタンクから水が流れ込みます。設定した水位まで戻るとバルブが閉じ、給水も止まります。

設置できる環境であれば、まずはこちらの方法がおすすめです。

貯水タンクを高い場所に置けない場合

しかし、実際の栽培環境では必ずしも貯水タンクを高い位置に設置できるとは限りません。

大型のRO水タンクは水を入れると非常に重くなりますし、植物棚の上部に設置するには十分な強度とスペースが必要です。

また、見た目やメンテナンス性を考えて、貯水タンクを床に置きたい場合もあります。

このような場合には、小型のウォーターポンプ(ミニポンプ)を使ってRO水を送り出す方法が便利です。

構成は、

RO水タンク → ミニポンプ → 給水チューブ → フロートバルブ → 腰水トレー

となります。

これなら貯水タンクをトレーより低い位置に置いていても、水をフロートバルブまで送ることができます。

スマートプラグでミニポンプを制御する

ミニポンプを使用する場合、常に24時間動かし続ける必要はありません。

腰水トレーで実際に消費される水は、主に植物による吸水と蒸発によるものなので、通常は急激に大量の水がなくなるわけではありません。

そこで便利なのが、スマートプラグ(スマートコンセント)を利用した時間制御です。

例えばスマートプラグを使って、

1日に数回、短時間だけポンプを作動させる

という設定にすることができます。

ポンプが停止している間に水位が少し低下しても、次にポンプが作動したとき、フロートバルブが開いていればRO水が補給されます。

設定水位まで水が戻ればフロートが上昇し、バルブが閉じます。

この方法なら、ポンプを常時運転する必要がなく、必要な時間だけ給水システムを作動させることができます。

小さなポンプで十分

腰水の自動給水では、大量の水を短時間で移動させる必要はありません。

目的はあくまで、

「減った分の水を補充すること」

です。

そのため、大流量の強力なポンプよりも、給水チューブに適した小型で扱いやすいミニポンプのほうがシステムを作りやすい場合があります。

重要なのは流量だけではなく、貯水タンクからフロートバルブまで水を持ち上げられるだけの揚程があることです。

例えば床に置いたタンクから植物棚のトレーまで水を送る場合は、その高さ以上の揚程に対応したポンプを選びます。

また、必要以上に強いポンプを使用すると、チューブや接続部分に余計な圧力がかかるため注意が必要です。

フロートバルブが最後の水位をコントロールする

ここで重要なのは、ポンプが腰水の最終的な水位を決めるわけではないという点です。

水位を決めるのは、トレーに取り付けたフロートバルブです。

ポンプはRO水を送る役割、フロートバルブは必要な水だけをトレーへ入れる役割を担当します。

つまり、

スマートプラグ:いつ水を送れる状態にするか

ミニポンプ:RO水を送り出す

フロートバルブ:設定水位で給水を止める

という役割分担になります。

この3つを組み合わせることで、非常にシンプルな自動給水システムを作ることができます。

まずは自然給水、難しければポンプ

自動給水システムを作るからといって、最初からポンプを使用する必要はありません。

RO水タンクを安全にトレーより高い位置へ設置できるのであれば、高低差を利用した自然給水が最もシンプルです。

一方、設置場所の都合でタンクを高い位置に置けない場合には、

ミニポンプ+スマートプラグ

という方法があります。

栽培環境に合わせて、この二つから適した方法を選ぶとよいでしょう。

そしてどちらの方法でも、最終的な腰水の水位管理を担当するのがフロートバルブです。

RO水、貯水タンク、給水チューブ、ミニポンプ、フロートバルブをうまく組み合わせれば、毎日の水やり作業を大幅に減らしながら、植物に安定した水環境を提供できるようになります。

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